自毛植毛の本数(500本・1000本・2000本・3000本・4000本)
2018/07/09
目次
自毛植毛する本数の目安・決め方
自毛植毛を受けるに当たり、どのくらいの本数を移植すべきなのか悩んでいる方は多いですよね。
自毛植毛する本数は移植先の薄毛の進行具合によっても異なりますし、自毛植毛は後頭部や側頭部の髪の毛を採取して移動させる手術ですので移植元の本数にも限界があります。
日本で実施されている植毛手術は自毛植毛と人工毛植毛の2種類に大きく分けられますが、次のように移植できる本数が大きな違いです。
人工毛植毛は別の場所から人工毛を持ってくるので無制限に植え付けられる
自毛植毛は12,000本~13,000本と限界がある(個人差がある)
※自毛植毛の限界については以下のページで詳しく説明しています。
そのため、自毛植毛を病院やクリニックで受ける場合は、移植本数について医師とのカウンセリングを通して決める形になることを覚えておきましょう。
下記では、自毛植毛で移植する本数の目安(500本・1000本・2000本・3000本・4000本など)について解説しています。
自毛植毛の料金体系
自毛植毛で移植する本数を決める前に、治療の料金体系を知っておく必要があります。
自毛植毛では1本から4本(平均2.5本)の髪の毛が集まったユニットのことを1株(グラフト)と呼び、料金はクリニックによって異なるものの「1株(グラフト)=○○○円」と決められているのが一般的ですね。
つまり、手術で実際に支払う費用は移植する本数に応じて変動するという仕組みになっています。
クリニックによっては移植する本数が多ければ多いほど1株(グラフト)あたりの料金が安くなるシステムを取っているところも多いですが、基本的には移植する本数が多ければ多いほど費用も高くなるのです。
AGA(男性型脱毛症)の症状が進行している方ほど大きな費用を負担することになりますし、症状の進行が軽度であれば少ない費用・少ない本数でも薄毛の悩みを解決することができます。
では、移植する本数に応じてどのような変化が期待できるのか詳しく見ていきましょう。
500本の自毛植毛 - 約200株(グラフト)
500本の自毛植毛はグラフト数で言えば約200株の移植になります。
「500本の自毛植毛では変化がないのでは?」と考えている方もいるようですが、決してそんなことはありません。
例えばちょっとしたM字ハゲや軽度の薄毛であれば、あまりボリュームを出す必要はありませんし、個人の症状によっては500本で十分なケースもあるのです。
※M字への自毛植毛の費用や得られる効果については以下のページで徹底解説しています。
いきなり多本数の移植をするのはリスクが高くなりますので、「本当に安全な方法なの?」「危険性はないの?」と自毛植毛という手術自体に不安を抱えている方は、少ない本数から試してみるのは良いのではないでしょうか。
- トータルで1,000グラフト~2,000グラフトの移植がベストだと言われた
- いきなり全ての本数を移植せずにまずは500グラフトで様子を見る
- 「髪の毛は定着するのか?」「痛みはないのか?」といった点を確かめる
- 自毛植毛に満足がいけば残りの本数の施術を受ける
上記のように様子を見ながら自毛植毛で薄毛の悩みを解決するのは選択肢の一つですし、1回目の手術で見た目的に満足できることもありますよ。
むしろ必要以上に密度を濃くしすぎると定着率が下がってしまったり、採取したドナーが無駄になる可能性があるため、自分の症状に適した本数を移植することが大事です。
「せっかく自毛植毛をするなら少しでも多く・・・」という男性は多いのですが、医師とのカウンセリングで500本で十分だと言われたら、その指示に従うべきでしょう。
1,000本の自毛植毛 - 約400株(グラフト)
1,000本の自毛植毛は、グラフト数で言えば約400株の移植です。
生え際の薄毛や、頭頂部の薄毛で悩んでいる方は本数で言えば1,000本程度の自毛植毛が必要になるでしょう。
頭頂部がスカスカな場合はさすがに1,000本だと足りませんが、そこまで進行していないのであればこの程度の本数でも見た目的には十分なことが多く、最初は1,000本程度から治療を始める方が多いです。
全ての移植した髪の毛が頭皮に定着するわけではないものの、自毛植毛の定着率は95%を超えていますので、時間が経てばほとんど新しい毛髪として自分の頭皮に馴染んでいきます。
少し専門的な話になりますが、クリニックで手術を受ける場合、一般的には500グラフト(1,250本)単位であるケースが多いです。
東京と大阪に病院があるTOMクリニックは少ない本数での移植が国内最安値で、500グラフトであれば4万円ですので1グラフト当たり80円という格安な料金設定になっています。
- 基本治療費等を含めても39万円なので頑張れば一括で支払える
- 最先端の自毛植毛のARTAS(アルタス)植毛を受けられる数少ないクリニック
- 投薬治療や毛髪再生療法を受ける選択肢もある
このような特徴があります。M字や生え際のちょこっとした薄毛を治したい方は一度相談してみてください。
2,000本の自毛植毛 - 約800株(グラフト)
2,000本の自毛植毛はグラフト数で言えば約800株の移植になります。
以下では、2,000本(約800グラフト)の自毛植毛が向いている男性の特徴を幾つか挙げてみました。
- 前頭部の剃り込み部分が激しく後退している
- 頭頂部でO字型の薄毛が進行している
- 生え際と頭頂部の薄毛が繋がりかけている
AGAを発症してから時間が経過して薄毛の症状が進行してしまった男性は、2,000本程度の植え付けが自毛植毛の手術で必要ですね。
以前は2,000本を超える毛髪を一度に植えつけることは技術的に困難だったのですが、近年では医療の発達によって処置を施せるようになりました。
2,000本の自毛植毛であればほぼ全てのクリニックで可能ですし、一般的なメスを使用しない施術であれば4時間程度で済んでしまいます。
3,000本の自毛植毛 - 約1,200株(グラフト)
3,000本の自毛植毛はグラフト数で言えば約1,200株の移植になります。
M字・生え際や頭頂部など、植毛の範囲が広いという方は大よそ3,000本が一つの目安になるでしょう。
3,000本という量は意外と多く、地肌が完全に見えているような方でも自毛植毛で移植をすることによって頭皮を目立たなくさせることが可能です。
3,000本(約1,200グラフト)の自毛植毛にかかる費用はクリニックによって異なるものの、大よそ80万円~120万円を見た方が良いでしょう。
2,000本で十分なのかそれ以上必要なのか難しいラインですので、詳細は医師から説明を受けるべきです。
4,000本の自毛植毛 - 約1,600株(グラフト)
4,000本の自毛植毛はグラフト数で言えば約1,600株の移植になります。
生え際の薄毛であれば4,000本も移植する必要はありませんが、下記に該当する男性には約1,600グラフトの移植がおすすめですね。
- 広範囲に渡って頭頂部の薄毛が進行している
- 前頭部から頭頂部にかけて広がっている
- 複数の箇所に自毛植毛を行う予定
1,500株(グラフト)≒4,000本以上の髪の毛を移植することを「メガセッション」と呼び、必ずしも全てのクリニックで施術ができるというわけではありません。
もちろん、大手のクリニックであれば2,000株(グラフト)や3,000株(グラフト)の手術も可能ですし、手術の1日で完了してしまいます。
複数の箇所で広範囲な脱毛に悩まされている方であれば4,000本でも足りないケースもありますので、事前に必ず医師に相談してみましょう。
※メガセッションによる自毛植毛の特徴やメリットについては以下のページで詳しく説明していますので、自分に合うAGA治療なのかどうか考えてみてください。
自毛植毛手術に必要な本数を自分で計算する方法
今の薄毛の状態で、自毛植毛手術に必要な本数は自分である程度計算できます。
正確に調べることはできませんが、手術の費用を算出する大まかな目安になりますので、一度目を通しておきましょう。
- 「透明なサランラップ」「黒のマジック」「鏡」「メジャー」を用意する
- 薄毛の部分に透明ラップを当ててマジックで囲うイメージで輪郭を取る
- マジックの部分をメジャーで面積を測定する(四角形にすると分かりやすい)
- 1平方センチメートル当たり50本~60本の密度で移植すると薄毛をカモフラージュできる
- 薄毛の面積に50~60をかけた本数が自毛植毛で必要になると判断できる
面積を計算して3,000本の髪の毛が必要だと分かれば、自毛植毛で移植する本数は1,200株(グラフト)になりますよ。
クリニックのホームページでは1グラフト○○円と表記されていることが多いので、自毛植毛の予算を計算してみてください。
カウンセリングで医師に相談してみよう
冒頭でも説明しましたが、自毛植毛する本数はあなたの薄毛がどれくらい進行しているのかで変わってきます。
上記では目安について解説していますが、まずは自分の症状を医師に相談してみてはいかがでしょうか。
自分で計算して算出しても正確な本数ではないので、「もっと必要だった」「もっと少なかった」と変わります。
自毛植毛業界では最大手のアイランドタワークリニックで無料カウンセリングを受けることが可能です。(当然、メガセッションにも対応しています。)
自毛植毛と聞くと大きな手術のように捉えてしまう方は多いものの、意外と少ない本数で済むケースも多いですよ。
500本や1,000本であれば金銭的な負担なく薄毛のコンプレックスを解消できますので、自毛植毛もAGA治療の選択肢の一つに加えてみてください。