自毛植毛=増毛ではない!自毛植毛の限界
2016/11/08

薄毛治療として近年になって注目され始めたのが自毛植毛で、欧米で積極的に行われていた治療が日本でも採用されるようになりました。
自分の髪の毛を移植するので拒絶反応が引き起こされることはなく、画期的な治療なのですが、自毛植毛にも限界があります。
自毛植毛=増毛ではない!
自毛植毛と増毛は似て非なるものです。
自毛植毛では後頭部や側頭部といった髪の毛が濃いところから頭頂部や生え際といった髪の毛が薄いところに移植しているだけなので、頭皮全体の髪の毛の量自体が増えているわけではありません。
※見た目のイメージは大分変わりますので、増毛しているような感覚はあります。
自毛植毛の原理としては、毛包を男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部から、生え際や頭頂部といった部分に移動させる手術で、頭髪の総数は増えていないのです。
自毛植毛、増毛、発毛、育毛の違い
自毛植毛が増毛ではないという説明をしましたが、薄毛対策としては「植毛」「増毛」「発毛」「育毛」の4種類があります。
それぞれ以下のように定義できるのではないでしょうか。
発毛 | 頭皮環境を改善して新しい髪の毛を生やすことを指す |
育毛 | 現存している髪の毛を太く長く育てて抜けにくくする |
増毛 | 人工毛植毛などで脱毛している部位の髪の毛の量を増やす |
植毛 | 自毛植毛などで薄毛部分の髪の毛を増やしてボリュームアップを試みる |
自毛植毛は当然のように植毛に該当し、ミノキシジルの使用は育毛や発毛に当たります。
増毛に関しては見た目の改善に繋がるものの、あくまでも人工毛でフサフサの状態に見せているだけなので自分の髪の毛の総数は変わっていないのです。
自分の髪の毛の本数を今よりも増やしたいと考えている人は、人工毛植毛を受けようとするかもしれません。
この手術であれば無制限に髪の毛を増やせますし、現在では自毛と変わらないくらい自然なヘアスタイルを施せるようになりました。
それでも、人工毛植毛は拒絶反応のリスクが高く、危険性の高い手術なので絶対に避けるべきです。
- 頭皮へと異物を植え込む形となるので炎症を起こして赤く腫れ上がる
- 抜け落ちた人工毛の一部が頭皮へと残ると細菌感染による化膿のリスクがある
- 数年後には全て抜け落ちるので数ヵ月に1回のペースでメンテナンスが必要
こういったデメリットやリスクが人工毛植毛にはあり、人々の間で認識も広まってきたため、まだ残っている自分の髪の毛に人工毛を結び付けてボリュームをアップさせる増毛法が流行っています。
頭皮へと移植するわけではなく、髪の毛に結び付けるだけなので特に危険性はありません。
植毛手術よりも安い費用で施してもらえますし、実際にアデランスの「ピンポイントフィックス」やアートネイチャーの「マープマッハ」が該当します。
- 頭頂部や前頭部など薄毛が気になる部分の自髪に植え込むピンポイントフィックス
- 20分間で最大で4,000本も増やせるのが特徴のマープマッハ
処置をしたその日から増毛を期待できるのが最大のメリットで、今直ぐにでも薄毛を改善してイメージアップを図りたい人に最適です。
ただし、どの育毛サロンで行ったとしても、「定期的にメンテナンスをして費用を支払い続けなければならない」「元々の髪の毛にダメージが加わって抜け毛が増える」というデメリットがあるので注意しなければなりません。
高額な費用を支払うだけであればまだしも、今頭皮に残っている大事な髪の毛まで傷付ける形となるので増毛はおすすめされていないのです。
自毛植毛に限界はあるの?
後頭部や側頭部から移植できる本数は平均すると大よそ10,000本~12,000本と言われており、無制限に増毛できるわけではありません。
自毛植毛の最大のデメリットが移植できる本数に限界があるということで、限られたドナーを無駄にしないためにも、技術力の高い医師が在籍しているクリニックで処置を施してもらった方が良いでしょう。
自分の髪の毛から毛包を採取し、株分けして移植するまでにあまりにも長い時間がかかっているとドナーが死んで頭皮に定着しづらくなります。
- 現代の医療で可能だと言われている数値の95%の定着率を得られなくなる
- 限られたエリアの毛髪しか使えない(体毛手術は日本では実施されていない)
- 自毛植毛を受ける回数を増やせば増やすほど傷跡が大きくなる
上記のような特徴が自毛植毛にはあり、技術力が低ければ個人の髪の毛の流れや向きに合わせて植えることができず、薄毛が解消されても不自然なヘアスタイルになってしまうのです。
そのような失敗を防ぐためにも、腕の確かな医師とスタッフが在籍し、メスを使わない自毛植毛が実施されているアイランドタワークリニックへの受診をおすすめします。
自毛植毛による増毛に限界があっても、AGAを解消して薄毛を目立たなくさせられる治療という点では変わりないので。
1回の自毛植毛で移植可能な本数の限界について
以前は自毛植毛の技術は日本ではあまり進展しておらず、一度の移植する本数の限界は800グラフト(2,000本)が限界だと言われていました。
そのため、広範囲に渡って頭頂部や生え際の薄毛で悩まされている男性は、数回に分けて手術を受けなければならなかったのです。
複数回に渡って自毛植毛を受けてはいけないという決まりは一切ありませんし、1回目の治療で満足のいくボリュームを出せなかったのであれば、一定期間が経過した後にもう一度受ける形となります。
参考記事:自毛植毛は複数回に渡って受けられるの?
とは言え、近年では移植本数の限界が改められ、2,000グラフト~3,000グラフト(5,000本~7,000本)を植え付けるメガセッションが可能となりました。
- 1回の手術で2回から3回の自毛植毛の効果を得られる
- 広範囲に移植できるので進行した頭頂部の薄毛でも問題ない
- ドナー採取時のトータル毛根切断量が減るので移植本数が増える
- 手術の回数が減れば患者さんの身体に加わる負荷も少なくなる
メガセッションによる自毛植毛のメリットをまとめると上記のようになります。
時間をかけずスピーディーな手術でもっと多くの本数を移植できるクリニックも存在し、上記でご紹介したアイランドタワークリニックもメガセッションに対応している医療機関の一つです。
ドクター井川が行うメガセッションが中でも有名で、手術の回数を増やして支払う費用が高額になるような心配はありません。
もちろん、ドナーを採取できる本数自体に限界があるものの、今後も利用者が増える治療なのは間違いないので、クリニックで説明を受けてみるのが良いかもしれません。