自毛植毛の後遺症・副作用

2016/11/01

自毛植毛後の後遺症や副作用の症状をチェック!

自毛植毛で生えてこないことはあるの?
自毛植毛は自分の髪の毛を使用する治療なので安全性が高く、成功率も非常に高い手術です。

ただし、100%絶対に後遺症・副作用が引き起こされないと言い切ることはできず、個人によって症状は異なるものの術後に後遺症や副作用が出たという報告もあります。

アメリカだけでも年間10万人以上の患者さんが自毛植毛を受けており、現代では医師の技術力も上がっていますが、外科的な手術である以上はリスクもあるということです。

メンテナンスの必要なく薄毛部分を解消できる画期的な治療ですが、プロペシアやミノキシジルといった投薬治療とは大きく異なると把握しておかなければなりません。

このページでは、自毛植毛の術後に引き起こされやすい後遺症・副作用を挙げているので、一度目を通しておきましょう。

 

後頭部のつっぱり感

自毛植毛はAGAの影響を受けにくい後頭部の髪の毛を頭頂部や生え際といった薄毛の進行しやすい部位へと移植していくため、術後の後遺症として後頭部につっぱり感を覚えることがあります。

縦数ミリ、横数センチで毛根ごと切除し、それを縫合する形となるので、麻酔の効能が切れて数日間程度は突っ張った感じになるのです。

とは言え、私たちの皮膚は伸びるようにできているため、術後から数日間が経過すれば自然と後頭部のつっぱり感は解消されていきますし、メスを使わないFUE法であれば引き起こされずに済みます。

それに、頭皮のつっぱり感は自毛植毛が引き金ではなく、以下のような原因で起こることも少なくありません。

  • 冷え性で血液の流れが悪くなっている
  • 運動不足による影響で血行不良が引き起こされている
  • 洗髪のし過ぎで頭皮がカサカサと乾燥している

血行不良が原因であれば入浴中の頭皮マッサージ、乾燥が原因であれば頭皮用のローションを使ってケアを行ってみてください。

 

ピットスカー現象(pit scar)

自毛植毛の術後に引き起こされやすい後遺症の一つがピットスカー現象(pit scar)で、頭皮がボコボコと凹んだ状態を指します。

植毛技術の革新によって術後に頭痛が引き起こされることはなくなりましたが、植え付ける際に頭皮に深く押し込むとピットスカー現象が生じやすいのです。

頭皮がボコボコと凹んでしまっても、その部位を切り抜くことで修正可能なものの、頭皮に傷跡が形成されるリスクがあるのであまりおすすめはできません。

体質的に頭皮が凹みやすく、ピットスカー現象が引き起こされやすい方はいらっしゃるものの、技術力の確かなクリニックで施術を受けていれば後遺症のリスクを軽減できます。

医師の技術力に問題があったり、自毛植毛ではなく人工毛植毛を選択した場合は頭皮に異常が生じやすいので注意が必要です。

 

痛みや出血

自毛植毛の副作用の一つが手術を受けた後の痛みや出血で、毛包ごと機械で採取する方法なのでこれは仕方がないと説明できます。

「全く痛みは出なかった」「チクチクとした痛みを感じた」など個人によって症状は大きく異なり、縫合した部分に痛みを感じることが多いようです。

それに、メスを使用するFUT法で自毛植毛を受けた方は、縫合した箇所に出血が引き起こされるケースがあり、手術当日から翌日にかけて包帯に血が滲むことがあります。

これらは自毛植毛の欠点だと言えますが、耐えられないくらいの痛みや大量の出血が生じることは絶対にありませんし、医師の指示に従って処置を施していれば特に問題はないでしょう。

 

麻酔の効果

手術の際にはメスを使う自毛植毛でもメスを使わない自毛植毛でも、事前に麻酔を打って治療を進めていく形となっております。

そのため、麻酔が切れるまでは頭がボーっとしたりふらついたりという症状に悩まされやすく、これは麻酔薬によって引き起こされる副作用の一つです。

患者さんの安全を第一に考え、手術当日は車ではなく、電車やバスといった交通機関を使って来院するようにと医師から指示があるでしょう。

麻酔薬の効果による副作用は長期間に渡って続くわけではなく、不快な症状はその日のうちに解消されるはずです。

 

頭皮の知覚過敏

知覚過敏と聞くと、歯に引き起こされる症状をイメージする方が多いのではないでしょうか。

基本的には虫歯でもないのに歯に痛みを感じることを指し、歯ブラシの毛先が触れたり冷たい飲み物を飲んだりした際に生じる一過性のものです。

自毛植毛に関してはドナーを採取した部位や移植した場所に知覚過敏が引き起こされることがあり、「痺れ」「麻痺」と説明した方が分かりやすいかもしれません。

人工毛植毛と比較して自毛植毛は圧倒的に安全性が高く、2010年に発表された日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインでも高い評価を得ています。

それでも、外科的な処置を施す点では一緒なのである程度のリスクは伴いますし、メスを使って移植するFUT法による自毛植毛だと痺れが生じる確率が高まるのです。

しかし、今までに自毛植毛によって重篤な後遺症や合併症が引き起こされたというデータはなく、頭皮の知覚過敏は一時的な症状なので時間の経過によって鎮まります。

個人の体質や肌質、移植した本数によって異なるので一概には説明できませんが、頭皮の鈍い感じは数日間から数週間程度で改善されるでしょう。

ドナーの採取や移植時の医療ミスというわけではありませんし、どんなに腕の良い名医による自毛植毛を受けたとしても不快な症状が引き起こされる可能性はあります。

それでも、「頭皮に無駄な刺激を与えない」「術後当日は髪の毛を濡らさない」「術後数日間は優しく洗髪する」「術後しばらくは太陽の紫外線を避ける」「ランニングなど術後の激しい運動を避ける」というアフターケアを行っていれば、自然と回復しますので安心してください。

 

まとめ

自毛植毛では以上のような後遺症・副作用が引き起こされる可能性があり、自毛植毛がメスや機械を使った外科的な処置という点では変わりないため、そのリスクについては認識しておくべきです。

  • 頭皮の腫れ
  • 頭皮の痛み
  • まぶたの腫れ
  • 頭皮に形成されるかさぶた
  • 皮膚の凹み
  • 移植した周囲の毛髪が抜けるショックロス
  • 患部の出血

しかし、自毛植毛は世界的にも安全性が認められている手術で、専門性・技術力の高いクリニックを選べば基本的には問題はありません。

確かな技術を持った医師やスタッフによる治療を受けるためにも、日本の植毛の6割以上を行っているアイランドタワークリニックに相談してみてください。

 

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クリニックによって医療技術やサポート体制には差があるため、信頼できるクリニックで施術を受けることが最大の予防策になるのです。

 

人工毛植毛は非常に危険

上記のような副作用や欠点が自毛植毛にはあるものの、同じ植毛手術である人工毛植毛と比べれば遥かに安全性は高いです。

人工毛植毛の場合、体内の免疫機能が異物と判断して拒絶反応が引き起こされるケースがあり、「頭皮が炎症や化膿を引き起こす」「拒絶反応によって人工毛が一定期間で抜け落ちる」という症状がよくあります。

自毛植毛であれば一度手術を受ければ自分の髪の毛として半永久的に生え続けますし、医師の指示に従って処置を施していれば重大な後遺症や副作用で悩まされることはありません。

効果と安全性が高くなければAGA診療ガイドラインで高い評価を得ることはないので安心してください。

-自毛植毛の術後