自毛植毛と体毛(すね毛)
2016/10/19
自毛植毛はすね毛など体毛を移植できる?
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自毛植毛は後頭部の髪の毛を薄毛部分に植え付ける手術ですが、すね毛などの体毛を移植元(ドナー部分)として使えないか?という疑問を抱えている男性はいます。
AGAの症状が進行して頭皮の髪の毛が減ってしまった方でもすね毛や胸毛はボーボーに生えているというケースは少なくないため、何とかして体毛を使いたいと考えるのでしょう。
しかし、現在の日本国内行われている自毛植毛は頭皮から頭皮へと移植させる手術だけで、すね毛や胸毛といった体毛を使った臨床試験は実施されていません。
※後述しますが、国外では実施されています。
体毛は自分の身体に生えている毛そのものなので、メカニズム的には頭皮に移植しても生え続ける可能性はあります。
ただ、私たちの髪の毛やすね毛といった体毛はドナードミナント(donor dominant)の法則により、元々の性質を受け継ぐという特徴があるのです。
一般的には、余程体毛が濃く長く成長している男性でなければすね毛を頭皮に自毛植毛したとしても産毛が生える程度で、髪の毛のように成長することはありません。
脱毛した部分にすね毛がちょこっと生えていても薄毛の改善には繋がりませんし、毛質が大きく異なるので逆に不自然なイメージになるのではないでしょうか。
もちろん、同じ頭皮に生えている後頭部や側頭部の髪の毛であれば、ドナードミナント(donor dominant)の法則に従って場所を移動させても同じように生え続けてくれます。
自毛植毛の本数(500本・1000本・2000本・3000本・4000本)という記事でも書きましたが、500本や1,000本といった少量の移植でも見た目のイメージはガラッと変えられるのです。
もったいない気持ちもわかりますが、潔く、まだ髪の毛が残っている後頭部や側頭部から移植するしかないでしょう。
海外にはすね毛を頭皮へ移植する手術もある

日本でもポピュラーな薄毛治療になってきた自毛植毛ですが、上記で説明したように髪の毛以外の体毛を移植する手術は採用されていません。
どのクリニックでもすね毛やわき毛といった体毛を頭皮に移植できるとは説明していませんし、また、そもそも日本人は他の人種と比較しても体毛が薄いため、薄毛を改善できるほどの本数が足りないでしょう。
しかし、オーストラリアのシドニーにあるDr Ray Woodsというクリニックでは実際に体毛移植手術が行われており、費用は1,200本で約70万円程度となっています。
すね毛だけではなく、ヒゲとアンダーヘアの皮膚を切り取って頭皮へと株分けする事例もありますが、以下のようなデメリットがあるので注意しなければなりません。
- どの体毛も髪の毛と同じように十分な長さまで伸びない
- 一般的な自毛植毛よりも傷跡のリスクが高い
- 不自然なヘアスタイルになりやすい
それに、1,200本というのは約500グラフトですから、国内で髪の毛の自毛植毛を受けるのとほとんど変わらない料金ですね。
単純に髪の毛の量が増えたとしても満足のいくヘアスタイルを維持できるかどうかというのは疑問が残りますし、日本人がわざわざ海外まで渡航して体毛植毛の手術を受けるというのは現実的ではありません。
自毛植毛を受けたいのであれば、やはり国内のしっかりとしたクリニックで後頭部や側頭部の毛髪を脱毛してしまった部位に移植することを強くおすすめします
失敗がほとんどない手術ですし、アイランドタワークリニックのような大手であれば定着率も95%を超えるというデータが得られていますから、誰にとっても安心できるのではないでしょうか。
医師への相談、カウンセリングは無料で行われています。
手術を受けるつもりがなくても、自毛植毛がどのようなAGA治療なのか説明を受けに行くだけでもOKなので気軽に相談してみてください。