自毛植毛と毛根のドナー部分
2016/11/10
自毛植毛による毛根のドナー部分の採取
自毛植毛は自分の髪の毛を脱毛した場所に植え込む画期的な手術で、毛根のドナー部分を採取することから始めます。
クリニックによって実施されている方法に違いが生じているものの、ドナー部分を毛根ごと採取して頭頂部や生え際といった場所に移植する点では一緒です。
採取したドナーを丁寧に株分けし、脱毛した部分に植え込むという一連の流れで自毛植毛の手術は完了します。
株分けは一つの毛穴から1本の「single hair」、一つの毛穴から2本~3本の「bundle hair」という2種類の方法が実践されており、後者の「bundle hair」の方が医学的にも合理的です。
毛根の負担を抑えて移植した後に定着しやすくなるため、この方式を採用しているクリニックが多いのではないでしょうか。
採取したドナー部分は植毛専用滅菌ルームで株分けを行うため、細菌感染のリスクは絶対にありませんし、どのクリニックでも安全に施術を受けられるはずです。
ただし、「患部を無闇に触らない」「当日の洗髪は控える」といった術後の注意事項を守らないと、局所感染を引き起こすリスクが高まるので、詳しいことは専門医の説明をしっかりと受けた方が良いかもしれません。
- 頭皮のブツブツやカサブタがどうしても気になって汚い手で触ってしまう
- 当日や翌日に普段と同じようにシャンプーを使ってゴシゴシと洗髪する
- 術後1週間以内にサッカーのヘディングなど強い刺激を与えている
- 窮屈で蒸れる帽子やヘルメットを長時間に渡って着用している
このような間違ったアフターケアを行っていると、定着率が下がる原因となるのでせっかく採取した毛根のドナー部分が無駄になります。
手術を受けた患者さんから高い評価を得ているアイランドタワークリニックであれば手術の前に医師から丁寧な説明を受けるはずですし、アフターケアのサポートもしっかりとしているので、薄毛で悩む方は是非ここで治療を受けてみてください。
自毛植毛後はドナーを採取した部位の傷跡が目立ちやすい
自毛植毛の手術にはドナーを後頭部や側頭部といった部位から採取する必要があり、その際に傷跡が形成されることがあります。
日本人は黒髪なので皮膚とのコントラストが強く、自毛植毛を受けた後の傷跡が白人と比べて目立ちやすいのです。
メスを使うFUT法であれば採取した後に縫合しなければならないので傷跡は残りますし、メスを使わないFUE法でも機械を使って採取するため、無傷で済むというわけではありません。
つまり、頭皮から何かしらの形で毛根を切断して別の場所に植え付ける以上、傷跡が形成されるのは致し方ない現象なのです。
それでも、「技術力の高い医師の施術を受ける」「毛根切断を最小限に済ませる」「ドナーを採取して縫合するまで傷口を乾かさない」という点に注意することで、多少は目立ちにくくなります。
何にせよ、傷跡の形成の有無は医師の技術力にかかっていると言っても過言ではないので、信頼できるクリニックと名医を探す努力を怠らないでください。
ドナー部位の傷跡が残りにくい自毛植毛とは?
現代では医療技術の発達により、以前と比べてドナー部位の傷跡が残りにくい自毛植毛を選択できるようになりました。
術後も術前と同じようなヘアスタイルを希望する男性が多く、植毛手術を受けたことを他人に知られたくないと考えるのは当然です。
以下ではどのような自毛植毛を受ければ傷跡が残りにくいのかまとめてみました。
- 傷の上縁をかぶせるように縫合するトリコフィティック縫合法
- 吸引パンチで毛包単位で毛根をくり抜くFUE法(Follicular Unit Extraction)
- 手作業でも機械でもないロボットを使ってドナーを採取するARTAS(アルタス)植毛
限られたクリニックではこれらの最新の技術が取り入れられており、なるべく新しいシステムが用意された医療機関で自毛植毛を受けてください。