自毛植毛の種類

2016/07/22

自毛植毛の種類

自毛植毛の治療には幾つかの種類があり、クリニックによって採用されている方法が異なります。

どの種類の自毛植毛にもメリットとデメリットがあるので、「○○○による自毛植毛を受けた方が良い」とは一概には言い切れません。

そこで、このページでどのような種類の自毛植毛が日本のクリニックで採用されているのか、今一度確認してみてください。

 

FUE法

FUE法は「Follicular Unit Extraction」の略称で、後頭部からドナーとなる株を専用の機械で毛根ごとくり抜き、脱毛した部分に手作業で植え付けていきます。

「メスを使わない」「縫合の必要がない」というのが大きな特徴で、自毛植毛の術後に傷跡が形成されにくいのです。

少量のドナーで済む軽度の薄毛で悩んでいる方や、頭皮の皮膚が硬くてメスを入れられないような方にFUE法は適しているかもしれません。

ただし、毛根の切断率が高いというデメリットがあり、これを解消するためにSAFE法(Surgically Advanced Follicular Extraction)が取り入れられるようになりました。

当サイトでご紹介しているアイランドタワークリニックのダイレクト法は、SAFE法の一種です。

ドナーを無駄にせず、安全に薄毛部分の髪の毛を増やせるので、無料カウンセリングで説明を受けてみましょう。

 

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FUT法

メスを使って頭皮を毛根ごと切抜き、移植していく自毛植毛がFUT法で、「Follicular Unit Transplantation」の略称となっております。

世界的に一般的な方法の自毛植毛がFUT法で、アメリカではこの治療が主流なのです。

メスを使うということで不安を抱える方は多いものの、上記のFUE法よりも定着率が高いのでドナーを無駄にせずに済み、尚且つ自然な仕上がりが期待できます。

最新の実体顕微鏡(マンティス)を使って毛包を植えつけていくクリニックが多いため、圧倒的に綺麗な仕上がりになるのです。

 

単一植毛(ニードル法)

韓国の教授が開発した自毛植毛が単一植毛で、クリニックによってはニードル法とも呼ばれております。

サイズの異なる針を2種類用意し、穴あけと植え込みを同時に行って押し出すように毛包を移植していくのです。

他の種類の自毛植毛と比べて傷跡が目立たないというメリットがあり、黒くて太い髪質の男性に適しているということで日本と韓国で積極的に取り入れられております。

ただし、この方法ですと短時間で株分けを行うには熟練したスタッフが何人も必要で、費用が高いところがネックかもしれません。

 

フラップ法

髪の毛が残っている後頭部や側頭部の毛髪を帯状に3辺切り、残った1辺を中心にしてグルっと回して薄毛部分に移動させる自毛植毛のことをフラップ法と呼んでおります。

クリニックによってはフラップ法のことを頭皮弁移植法と呼んでおり、4,000本から8,000本と大量の毛髪を移植できることで話題になりました。

皮膚ごと髪の毛を薄毛部分にまで移動させられるので密度の高い自毛植毛が可能で、髪の毛を1本ずつ植え付けるわけではないので施術時間が短いのもメリットの一つです。

1本ずつ手作業で植えつけていく方法であれば5時間程度はかかりますし、AGAの症状が進行して広範囲の自毛植毛を受ける方はもっと長い時間がかかるかもしれません。

自毛植毛は麻酔を打つので施術中に痛みを感じることはないものの、短時間で施術を終わらせたいという方にフラップ法は適しているのです。

ただし、移植する頭皮への血流バイパスの確保が重要で、移植した毛髪に上手く血液が流れなければ、自毛植毛で植え付けた髪の毛は全て抜け落ちてしまいます。

術後に薄毛を改善するどころか大きな傷跡を残すだけの結果になりますし、頭皮が壊死して合併症を引き起こすリスクもあるのです。

熟練した医師の施術を受ければこれらのデメリットは防げるものの、フラップ法は得られる効果の割にはリスクが高いので、できる限りこの施術は避けた方が良いでしょう。

当サイトでご紹介しているアイランドタワークリニックでは、フラップ法ではなくメスを使わない安全なダイレクト法が採用されております。

現在では主流のFUE法でも、フラップ法と同じように大量の髪の毛を移植できるメガセッションも採用されているので、積極的に選択する必要はありません。

さて、「移植した髪の毛が抜け落ちる」「頭皮が壊死する」と、フラップ法による自毛植毛は失敗した時のリスクが高くなります。

しかも、植え付ける際に髪の毛の向きを微調整できず、前頭部に移植する場合は特に毛の流れがおかしくなって不自然な仕上がりになりやすいのです。

このように、得られる効果がそこまで大きくなく、失敗するリスクが高い上に手術に成功しても不自然な仕上がりになるということで、フラップ法はおすすめできる方法ではありません。

現に、フラップ法を推しているようなクリニックは現在ではほとんどありませんし、FUT法やFUE法といった優れた自毛植毛の方が一般的です。

「生着率の高さ」「安全さ」「見た目の自然さ」の3つを自毛植毛では心掛けなければならないので、フラップ法以外の方法で薄毛の手術をクリニックで受けるようにしてください。

 

人工毛植毛

ナイロンや塩化ビニールといった人工毛を移植していくのが人工毛植毛で、術後直ぐに思い通りのヘアスタイルを手に入れることができます。

自毛植毛と比べて安価ですが、異物を植え込むので拒絶反応が引き起こされることがあるのです。

それに、人工毛は成長せずに汚れがどんどん蓄積し、細菌が侵入しやすいというデメリットもあるので、おすすめできる方法ではありません。

-自毛植毛の基礎知識