自毛植毛とHARGの比較

2019/05/02

自毛植毛とHARGを比較しても意味がない?

自毛植毛とHARGの比較
専用のカクテルを頭皮に直接注入し、活動の低下した細胞を活性化させて毛髪を生やすHARG(ハーグ)治療は現代において注目されており、AGA専門クリニックで実施されています。

毛根から髪の毛を採取して移植する自毛植毛とは大きく異なる治療方法で、どちらが薄毛対策として適しているのか?と悩んでいる男性も少なくありません。

しかし、どちらにもメリット・デメリットがありますし、そもそも全く別の治療法です。

得られる効果にも大きな違いがあるので、実は比較の対象としては適切ではありません。

治療法 効果
自毛植毛 (名前の通り)植毛
HARG 育毛・発毛

HARG療法では、ビタミンBやブフロメシル、幹細胞や脂肪幹細胞由来タンパクといった成長因子でカクテルを作り、痛みのない施術によって頭皮から直接注入していきます。

1回の治療で満足のいく結果には結び付かないものの、数回の施術を受けることで抜け毛を抑制したり発毛を促したりでき、かつて頭皮にあった毛髪を戻すことができるのです。

一方、自毛植毛は髪の毛の量自体を増やすことを目的にした施術ではなく、頭頂部や生え際など脱毛した部位を植毛によってカモフラージュする手術なので、この点が大きな違いと言えるのではないでしょうか。

このように、自毛植毛とHARG療法では得られる効果が異なるものの、一部の専門家の間では自毛植毛よりも先にHARG療法を受けた方が良いとも言われています。(当然、AGAの進行具合によって異なります。)

一般的には、自毛植毛をするぞ!という決断をするのは非常に難しいですし、そこまでAGAの症状が進行していないのであれば無理して自毛植毛を施すのではなく、育毛・発毛に注力するという方法です。

そこまで薄毛が進行していない状態で生え際などに処置を施すと、数年後に移植した髪の毛だけが不自然に残ってしまうようなケースもありえます。

つまり、あなたのAGAの進行過程によって選択する治療法も変わってくるというわけです。

もちろん、どのAGA治療が今の自分に適しているのか素人では正確な判断を下すことができないので、自毛植毛とHARG療法の2つの治療法を選択できるガーデンクリニックなどで相談してみてください。

 

HARGの効果と期間について

HARGの効果と期間について
さて、個人差があるので一概には説明できないものの、HARG療法をクリニックで受ける場合、効果が出るまでの期間は大よそ半年間から1年間程度となります。

成長因子が含まれたカクテルを注入すれば毛包を蘇らせることができるとされていますが、直ぐに髪の毛がフサフサになるような万能薬ではありません。

毛母細胞を強力に刺激して発毛を促進させる効果があるとしても、1ヶ月に1回の処置を最低でも半年間は続けなければならないのです。

多くのクリニックでは、8回前後のHARG療法をワンクールと定めており、その後は経過観察を行う仕組みとなっております。

直ぐに効果が出ないのは手術の自毛植毛でも一緒ですし、治療法でもAGAを改善するためにはどのような治療でも根気良く行わなければならないと頭に入れておくべきです。

自毛植毛と同じようにHARG療法も保険が適用されないため、治療費が高額になりやすいというデメリットがあるものの、AGAが原因の薄毛だけではなく、女性の薄毛の原因に多いびまん性脱毛症や円形脱毛症にも効果が認められています。

自毛植毛もHARGも、薄毛で悩む多くの方を救ってくれる治療であることには間違いないので、医師に相談の上、指示に従って選択するようにしてください。

-自毛植毛の基礎知識