抜毛症による薄毛に自毛植毛が向かない理由

抜毛症の原因や症状をまとめてみた

抜毛症の原因や症状をまとめてみた

抜毛症とは別名トリコチロマニア(Trichotillomania)で、正常な髪の毛を自分で引き抜いてしまう状態を指します。

「毛を抜くのは良くないことだ」と分かっていても、衝動を抑えることができない精神性疾患の一つです。

まだ完全には解明されていない症状や病気ですが、以下では抜毛症の原因を簡単にまとめてみました。

  • 不安な気持ちや精神的なストレスを紛らわせるため
  • 緊張が高ぶって達成感と安堵感を得たいため

心理的・精神的ストレスが抜毛症の大きな原因で、髪の毛だけではなくまつ毛や眉毛、腋毛や陰毛を抜いてしまう人も少なくありません。

実際に抜いてみると達成感と安堵を得られるため、「一時的に気が楽になる」⇒「やめたくてもやめられない」という状態に陥る仕組みですね。

精神疾患の抜毛症を放置していると、抜け毛が増えて髪の毛が次第に薄くなっていきますので、早めの対策が必要だと考えた方が良いでしょう。

 

抜毛症による薄毛に自毛植毛が向かない理由はこれだ!

AGA(男性型脱毛症)やびまん性脱毛症による薄毛には、病院やクリニックで行われている自毛植毛が効果的です。

中でもAGAを発症している男性におすすめの治療法で、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の影響を受けない髪の毛を薄毛部分に移植するため、自毛植毛を受けた後も半永久的に生え続けます。

しかし、この自毛植毛は抜毛症による薄毛の治療にはあまり向いていません。

なぜ抜毛症は自毛植毛での治療が難しいのか、考えられる理由を幾つか挙げてみました。

  • 自毛植毛は薄毛を解消できるだけで抜毛症の根本的な原因の治療には繋がらない
  • 自毛植毛で髪の毛を生やしても、自傷行為や強迫性障害で引き抜いてしまえば意味がない
  • 何度も抜毛を繰り返していると毛乳頭や毛母細胞に蓄積されるダメージが増える

普段の生活の中で髪の毛が抜け落ちても、毛母細胞で細胞分裂が活発に行われていれば新しい毛髪が生えてきます。

一方で抜毛症の場合は、次のようなメカニズムで毛乳頭が正常に働きにくくなるのが特徴です。

  1. 自然と抜け落ちるのではなく無理矢理引っこ抜く形となる
  2. 毛根と接触している毛乳頭に物理的なダメージが加わりやすい
  3. 抜毛の回数が増えるほど毛乳頭にダメージが蓄積される
  4. 髪の毛そのものがだんだんと生えなくなっていく

数回で生えなくなる人がいれば、数十回は引っこ抜いても生えてくる人もいますので、「○回以上抜くのはまずい」といった明確な基準はありません。

しかし、抜毛症のクセ自体を治さなければ病院やクリニックで自毛植毛を受けたとしても、根本的な改善には繋がらないと心得ておくべきですよ。

「抜毛症で薄毛が進行する」⇒「自毛植毛を受けて見た目のイメージを改善する」⇒「髪の毛が増えた場所を再度引っこ抜いてしまう」⇒「また薄毛の症状が進行する」といった状態に陥りやすくなります。

そのため、抜毛症で悩んでいる人は自毛植毛で見た目の改善を図るのではなく、髪の毛を引き抜いてしまう自分の癖を治すことから始めましょう。

 

抜毛症は精神科や心療内科で治療しよう

自分の髪の毛を引き抜いてしまう抜毛症はやめたくても衝動を抑えることができないため、他の薄毛の症状よりも非常に厄介です。

放置して自然と治るような病気ではないので、抜毛症で悩んでいる方には精神科や心療内科での治療をおすすめします。

以下では、専門の病院やクリニックでどのような抜毛症の治療が実施されているのか幾つか挙げてみました。

  • カウンセラーや医師とのカウンセリングを通して抜毛症になった原因を探る
  • 抜毛の衝動を冷静に分析し、認知の修正を図る認知行動療法を受ける
  • うつ病などの精神病が関わっている場合は、薬物療法で不安感や緊張を抑える

抜毛症の原因には個人差がありますので、「○○○が引き金となって引き起こされる」と一概に説明できません。

複数の要因が絡まり合って発症するケースもあるため、精神科や心療内科など専門家が在籍している病院で正しい対処をすべきですね。

今のあなたにピッタリと合う治療法を紹介してくれますので、恥ずかしがらずに一度専門家に相談してみてください。

 

抜毛症の根本的な治療が終わった後に自毛植毛を受けよう

抜毛症の根本的な治療が終わって髪の毛を引っこ抜く癖を解消できた後であれば、自分の髪の毛を移植する自毛植毛は効果的です。

抜毛症の症状の重症度には個人差がありますが、頭皮の髪の毛全てなくなるケースはほとんどありません。

  • 生え際の目立ちやすい部分だけ
  • 頭頂部やつむじの周辺だけ

上記のように引き抜いて薄毛になる場所は限られていますので、自毛植毛で髪の毛の多い部分から薄い部分に移植すれば見た目のコンプレックスを解消できますよ。

「自毛植毛はドナーとして採取した部分の髪の毛が薄くなるのでは・・・」と不安を抱えている方は多いものの、少しずつ毛根を切り取って髪の毛の密度を60%~70%と地肌が露出しない範囲で採取しますので大丈夫です。

「自毛植毛が実施されている病院やクリニックは多いから迷ってしまう」という方は、日本で最も症例数の多いアイランドタワークリニックに相談してみましょう。

アイランドタワークリニックでは個人の薄毛の状態や予算に合わせて、ベストな本数やグラフト数を提案してくれます。

メスを使わない安全なi-direct法による自毛植毛も魅力の一つですので、抜毛症の治療が終わった後に薄毛部分を克服したい方はアイランドタワークリニックで治療を受けてみてください。

 

参考 アイランドタワークリニックの公式サイトはこちら

 

アイランドタワークリニックの評判まとめ

 

まとめ

以上のように、抜毛症を根本的に解消した後であれば、自分の髪の毛を移植する自毛植毛が向いています。

抜毛症が原因で毛乳頭や毛母細胞に異常が起こって髪の毛が生えてこなくなった状態では、プロペシアやミノキシジルなどの医薬品を服用しても意味がありません。

毛乳頭の物理的なダメージが原因の抜毛症には効き目がないので、自毛植毛で薄毛部分に髪の毛を生やす処置を専門のクリニックで受けましょう。

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